【メディア情報】陸奥新報(10月27日1面)に10月26日弘前大学医学部附属病院にて行われた緊急被ばく合同訓練の様子が掲載されました!
”弘前大学と日本原燃は26日、弘前大学医学部附属病院高度救命救急センターで緊急被ばく医療合同訓練を行った。六ケ所再処理工場で顔や両腕の汚染、内部被ばくの可能性がある傷病者が発生したとの想定で、通報・連絡や搬送、病院到着後の除染措置など一連の手順や体制を確認した。
両者は2007年に「放射性物質による汚染を伴う傷病者の診療に関する覚書」を締結。以来、合同で訓練を実施しており今回で7回目。弘前大は原子力規制委員会の高度被ばく医療支援センターと原子力災害医療・総合支援センター指定も受けている。
訓練には約30人が参加。再処理工場内の使用済み核燃料受け入れ貯蔵建屋でバルブの点検中、配管から核燃料を貯蔵するプールの水を顔と両腕に受けた作業員が高さ50センチから転倒し、右手首と右肩を損傷した-との想定で行った。
原燃から連絡を受けた高度救命救急センターは、処置室の壁や床、医療機器などを養生して受け入れ体制を整え、防護服に身を包んだ医師や看護師、放射線技師らが患者情報を記録し共有。医師らが患者役の全身状態の確認、損傷部位などの除染、線量測定を繰り返してデータを記録しながら慎重に処置し、原燃の放射線管理員らが処置を終えた医療スタッフの線量を計測するなど役割を確認した。
訓練を終え、原燃の横濱和泰働き方改革本部健康推進グループリーダーは「発生場所など医療チームに必要な情報を伝えることができた。迅速・的確な対応が重要となるため、訓練を繰り返していきたい」と話した。訓練現場を指揮した伊藤勝博医師(弘前大災害・被ばく医療教育センター教授兼高度救命救急センター副センター長)は「訓練や研修を重ねてきた成果もあり、スムーズにできた」と総括。経験が少ないスタッフも入れて訓練しており「人材育成も含めて進めていきたい」と述べた。”
稲葉智絵 記者
(陸奥新報社提供)
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