令和6年10月22日、令和6年度「本町地区総合防災訓練」が実施されました。本町地区すなわち大学病院での総合防災訓練です。昨年は本部業務のみの訓練でしたが、今回は久々に「多数傷病者受け入れ訓練」としてトリアージテント→赤・黄・緑エリアでの医療・搬送を伴う訓練となりました。実際の訓練の様子を、高度救命救急センターのロジスティクス・花田主任にレビューして頂きます!
10月22日(火)に弘前大学医学部附属病院において、本町地区総合防災訓練を実施いたしました。今回は、
弘前市立岩木小学校付近で観光バス同士の衝突事故により多数の傷病者が発生
したという想定のもと、災害対策室運営訓練及び多数傷病者受入訓練を実施いたしました。特に、
多数傷病者受入訓練は、コロナ禍により令和元年度以降実施できていなかったため、5年ぶりの実施となりました。
訓練の主要ポイント
- 5年ぶりとなる多数傷病者受入訓練における災害対策マニュアルの実効性検証
- 近隣での大規模事故を想定(病院機能は正常に維持しなければならない→外来・病棟は通常稼働している→絞る?かどうかも検討課題)
- 災害対策マニュアルに基づく紙カルテ運用への切り替え対応
- 紙カルテ運用下でのCT検査、手術、入院対応の実施確認
- 病院機能が正常な状況下での紙カルテ運用の妥当性検討
訓練後の課題と今後の展望
訓練後の振り返りでは、以下の重要な指摘がありました:
- 医療情報システムが稼働している状況下での運用方法の見直し必要性
- 紙カルテ運用時のCT検査や手術等の運用検証の重要性
- ドクターハート放送システムの院内放送への活用提案
これらの課題を踏まえ、今後は災害対策マニュアルの更新を進めてまいります。医療従事者の皆様には、引き続き災害対応能力の向上にご協力いただきますようお願いいたします。