広報・インタビュー

令和6年度 青森空港 消火救難総合訓練に参加しました(by 奈良岡先生)

 9月10日「青森空港 消火救難総合訓練」が行われ、弘前大学DMATも参加しました!昨年の訓練の様子はコチラをご覧下さい。今回の訓練の様子を参加した奈良岡先生にレポート頂きます。よろしくお願いいたします。


訓練当日は朝3時半大学病院集合→4時出発→5時前に青森空港到着・訓練開始→6時半終了、といった流れでした。

滑走路の隅に参集・夜明けから訓練開始です
JALとANAが駐機してました
事故を起こした機体、という設定の弘南バス(太陽の下)に向かって各種緊急車両が向かいます
火災想定の白煙目がけて消化活動が始まります
消化活動と同時進行で一気にテントが設営されます(手前がトリアージテント・奥が救護所)
救護所テント内はかなり広かったです
重症模擬患者が搬入
救護所内配置(八市・弘大DMAT)県病DMATが統括、つがるDMATはトリアージ担当でした
模擬患者一覧、空港のタイムリミットが迫ります
救護所内で応急処置→ヘリ搬送(医師会Dr.が本当にヘリで搬送)
無事活動を完遂できました!お疲れ様でした!

訓練参加の皆様お疲れ様でした!晴天に恵まれて良かったです雨天決行の訓練だそうです。本年1月2日、羽田空港での衝突事故もあり空港での事故は全くの絵空事ではなく起こり得る事象として現実味を帯びています。羽田空港航空機衝突事故における消火救難・医療救護活動の振り返りが国土交通省のHPにて公開されています、曰く、

 3.医療関係者の派遣規模の判断の早期化
    ・事故発生直後、東京空港事務所と医療調整者との間で派遣規模の判断に躊躇する時間が発生
    ・非常脱出が行われている事故の場合、直ちに全ての医療救護リソースを投入するよう要領を改正。
    また、対象となる医師などに直接連絡が行くよう運用を改善。

 4.現場での医療活動の統制と医療情報の共有
    ・当日は、医療関係者が複数箇所(エプロン、空港ビル内)で傷病者及び無傷者に対応。その現場と指揮所との連絡調整が円滑にできず、負傷者情報の収集に時間を要した
    ・今回の経験を踏まえ、医療活動全体を把握できるよう実践に則した訓練を積み重ねる。 等

など、学ぶべき事項が多数あります。本訓練当日の空港・消防救急・DMATの連絡連携はスムーズだったのでしょうか?国土交通省のHP、別添資料含めぜひご一読ください。ちなみに、日経新聞のコチラの特集も非常に詳細で勉強になります。こちらもぜひご覧下さい。

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