「東北ブロックDMAT参集訓練」は東北6県及び新潟県の輪番により実施され、今回は山形県が主幹でした。昨年の訓練につきましてはコチラをご参照ください。今回の訓練は、
庄内平野東縁断層帯を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生
この地震に伴う大規模災害が発生した、という想定で行われました。弘前大学DMATは、庄内空港(酒田市)におけるSCU(Staging Care Unit:航空搬送拠点臨時医療施設)活動訓練に参加しました(昨年の青森空港SCU活動はコチラをご参照ください)。実際に参加した横田先生にレビュー頂きます。横田先生よろしくお願いします!
2024年10月5日に山形県酒田市で東北ブロックDMAT参集訓練が行われました。
最初から嫌な予感がしていたんです…今回は庄内空港でのSCU活動が事前に知らされており、庄内空港に直接参集といった形でした(今回DMAT参集拠点はありませんでした)。我々DMATは伊藤先生と私の医師2名、看護師2名、ロジ3名、業務調整員2名の大所帯。統括医師が2名もいるし、SCU本部長をやらされるのか?と言った不安を抱えていざ参集。
しかし、参集しても特に指示はないし、そもそも誰が最初の指示出すの?みたいな状況で集まったDMATがお互いなんとなく牽制し合う中(編集部註:DMAT参集拠点無しで直接現地集合するとこうなるのですね)、なんとEMIS掲示板に
SCU本部へ
DMAT調整本部です
SCU本部長を弘前大学 伊藤医師で登録するようお願いいたします
の指示が突然掲示され、嫌な予感が的中してしまったわけです。しかし、掲示板での指示って、そんな事もあるんですね…実災害でもあり得るのか???(編集部註:電話とか無線連絡は無かったそうです…そういう想定でしょうか?)
そういったわけで、そこからは伊藤先生の指示のもと動き始めます。辻口先生がロジリーダー、私は診療部リーダーを命じられたので、私と当院看護師2名はDMAT4隊(山形1隊、福島3隊)と一緒に診療部の運営でした。
診療リーダーとなってからは、もう他のことを気にする余裕は一切ありません。本部運営がどのような流れで進むのかを学びたいとこでしたが、リーダー業務で手一杯。いやキャパオーバー💦💦書類の記載や扱い、人員の配置、昼休憩のシフト、携行資機材の把握など至らない点が多々ありましたが、幸い山形と福島のDMAT隊の方々が非常に優秀で優しい方達で、色々なところをフォロー頂いてなんとか訓練終了できた感じでした。
個人的には事前にSCU活動が知らされており、それなりに頭の中でシュミレーションしたつもりですが、このありさまでした。実災害では参集後に割り当てられると思うので、更に余裕がなさそう。やはりこのような訓練で様々な役割を考え、経験しておくことは大事だなと感じました。関係者の皆様、お疲れ様でした。
横田先生、レビューありがとうございました。出だしから不穏な感じでしたが訓練無事終了して良かったです。参加した皆様お疲れ様でした!来年令和7年度の「東北ブロックDMAT参集訓練」は、おそらく内閣府主催の「大規模地震時医療活動訓練」が北海道・東北ブロックで開催されるので、合同訓練になるのでしょうか?とすると、青森とか函館とかに参集になるのかどうか…来年もよろしくお願いいたします!