ICE CRASH Ⅱ 研究
日本救急医学会主導研究「ICE CRASH Ⅱ」は、高齢で循環が保たれた偶発性低体温症患者に対する血管内カテーテルを用いた復温療法の有効性と安全性を明らかにするための多施設共同ランダム化比較試験です。学会主導で北海道大学救急科が主幹です。当学も年初から始まったこの大規模研究に参加しています。
背景:
- 偶発性低体温症の死亡者数は年間1,450人 (2022年人口動態統計)
- 特に高齢者で多く、重症例は死亡率が高い
- 血管内カテーテルによる復温は、低侵襲な治療法として期待されているが、有効性・安全性に関する大規模研究は不足しており、保険適用外
目的:血管内カテーテルによる復温療法を従来加温法と併用した場合の有効性と安全性を確立する
対象:
- 65歳以上
- 深部体温30℃未満で循環が維持されている偶発性低体温症
- 本人または代諾者の同意取得
方法:
- 多施設共同ランダム化比較試験
- 血管内カテーテル復温+従来加温群 vs 従来加温群 (1:1割付)
- 主要評価項目:復温速度≧1.5℃/hの達成割合
- 副次評価項目:深部体温36℃までの復温速度・達成割合、人工呼吸期間、ICU滞在日数、有害事象発生率、退院時転帰・CPC等
期間:
- 症例登録:jRCT公開日~2026年3月31日
- 研究実施:jRCT公開日~2027年3月31日 (予定)
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