卒前教育
Ⅰ. 専門科目(コア科目) 救急・災害医学
主に講義形式で救急医学、災害医学、被ばく医療の基本的知識を学びます。講師は本学教員をはじめ、地域の病院やドクターヘリなど第一線の救急現場で働いている医師らが務めます(本学学生は当該年度のシラバスで内容を確認してください)。
Ⅱ. 研究室研修
救急・災害医学のフィールドでテーマを設定して研究を行います。研究成果は学内での発表に留まらず、学会発表や論文などの形になることも珍しくありません(本学学生は当該年度のシラバスで内容を確認してください)。
これまでの学生による研究業績
- Hiraki K, Irie J, Nomura O, Machino H, Yaguchi S, Ishizawa Y, Soma Y, Hanada H. Impact of air temperature on occurrence of bath-related cardiac arrest. Medicine 100 (37): e27269. (2021).
- 町野ひろみ, 野村理, 和田簡一郎, 熊谷玄太郎, 田中直, 浅利享, 石橋恭之, 花田裕之 りんご農作業に関連する頚髄損傷の症例集積研究. 弘前医学 71: 108-112 (2021).
Ⅲ. クリニカルクラークシップ(Clinical Clerkship)
ⅰ. 必修(Clinical Clerkship 1)
診療現場での実習
高度救命救急センターの救急外来や救命病棟のベッドサイドで実習します。学生は診療チームの一員として参加し、ご家族や救急隊からの病歴聴取・患者さんの移送・バイタルサインの測定などを任されます(コロナ禍の最中は一時中止となりましたが、現在コロナ感染症の5類移行後は徐々に解禁されてきています)。そうして得られた情報をカルテにまとめ、カンファレンスで発表するなどして理解を深めます。
シミュレーション実習
外傷、重篤な小児、緊急被ばく医療といった実際の現場で学生が主体となって診療参加することが困難な例などについて、グループ学習やシミュレーターを用いた模擬診療を通じて学びます。
救急車同乗実習
弘前地区消防事務組合にご協力いただき、学生は消防署から緊急出動する救急車に同乗し、救急隊の活動を見学します(コロナ禍により中止となりましたが、現在再開を検討中です)。
ⅱ. 選択(Clinical Clerkship 2)
診療現場での実習をさらに深めると同時に、上級生としてClinical Clerkship1への指導も行います(本学学生は当該年度のシラバスなどで詳細を確認してください)。
臨床研修
救急は基本的臨床能力を身に着けるうえで極めて重要な診療科であり、医学部卒業後2年間の臨床研修においても必修科に位置付けられています。当センターでは、当院の研修医をはじめ、地域の研修指定病院からも毎年研修医を受け入れています(臨床研修プログラムの詳細はコチラをご覧ください)。