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診療実績を更新しました

 

令和5年度 弘前大学医学部附属病院 高度救命救急センターの診療実績を更新いたしました→コチラ

救急車搬入件数と救急患者総数

 令和5年度の救急車搬入件数は1,830件、救急患者総数は3,846人でした。これらの数値は、過去5年間での増加傾向を示しています。特に、令和元年度から令和5年度にかけて、救急車搬入件数は1,506件から1,830件へ、救急患者総数は3,874人から3,846人へと変動していますが、全体的には増加傾向にあります。

主な重症患者数

以下の表は、令和3年度から令和5年度までの主な重症患者数の推移を示しています。

病態令和3年度令和4年度令和5年度
病院外心停止108109120
重症急性冠症候群194198193
重症大動脈疾患525254
重症脳血管障害473013
重症外傷446151
指肢切断131
重症熱傷7714
重症急性中毒151516
重症消化管出血323637
重症敗血症191219
重症体温異常4817
特殊感染症313627
重症呼吸不全202021
重症急性心不全384746
重症出血性ショック341
重症意識障害633
重篤な肝不全120
重篤な急性腎不全13117
その他の重症病態747077
合計709724717

考察

  1. 救急車搬入件数と救急患者総数の増加:
  • 救急車搬入件数と救急患者総数の増加は、地域の救急医療需要の高まりを示しています。これは、地域住民の高齢化や医療へのアクセス向上が影響している可能性があります。

2. 重症患者の内訳:

  • 病院外心停止や重症熱傷、重症消化管出血などの増加が見られます。特に、病院外心停止は令和5年度に120件と過去最高を記録しています。
  • 一方で、重症脳血管障害は減少傾向にあり、令和5年度には13件と大幅に減少しています。

3. その他の重症病態:

  • その他の重症病態の患者数も増加しており、令和5年度には77件となっています。これは、診療の多様化や複雑化が進んでいることを示唆しています。

結論

 当高度救命救急センターでは救急車搬入件数と救急患者総数の増加に対応し、様々な重症患者の診療を行っています。特に、病院外心停止や重症熱傷などの増加が顕著であり、これに対応するための体制強化が求められます。今後も地域の救急医療の需要に応えるべく尽力して参ります。

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