令和7年9月6日(土)に実施された「大規模地震時医療活動訓練」において、弘前大学病院では津軽・西北五DMAT活動拠点(津軽活拠)が設置・運営されました。訓練の概要はコチラをご参照ください。津軽活拠における弘前大学病院支援指揮所及び赤エリアを統括した長谷川先生にレポート頂きます。長谷川先生よろしくお願します!
9月5-6日に実施された「令和7年度大規模地震時医療活動訓練」に参加しました。我々のチームは、弘大病院支援指揮所及び赤エリアで訓練を行いました。
訓練当日も本物の救命救急センターは通常稼働のため、訓練多目的棟1階を救命救急センターに見立てて進めました

活動内容は以下の通りです。
(1) 病院支援指揮所を立ち上げ
→院内災害対策室と密に連絡を取りながら院内の状況について情報収集

(2) 被害の大きい八戸・上十三医療圏、青森・下北医療圏から大量に患者が搬送されてくることを想定し、より多くの入院患者を収容できるよう、ベッドコントロール

(3) 圏域の救急患者を受け入れ、安定化し、当院へ入院あるいは津軽圏域内の医療機関への患者搬送を津軽・西北五医療圏DMAT活動拠点本部に依頼



(4) 赤エリアにおいては、圏域からの受け入れ患者や他圏域から転院してきた患者の評価、安定化を行い、帰宅・入院・転院の判断を行った。当初は4床展開であったが、患者増加により5床に増床

関東圏より複数のDMAT隊を受け入れ、指揮所と診療部門に分かれて活動しました。どのDMAT隊も協力的で、スムーズな活動ができました。
今回はEMISが新しいシステムになったことで混乱が予想されましたが、我々の活動においは大きな問題もなく訓練ができました。

反省点としては、指揮命令系統と役割分担が一部明確ではなく、混乱した場面があったことです。コンタクトリストも不十分であり、情報伝達がうまくいかなかった部分もありました。今後はCSCAをしっかり行う必要があることを実感しました。
院内災害対策室との連携により院内ベッドコントロールはスムーズでしたが、実災害では困難を極めることが予想されます。平時から災害時のシミュレーションを行うなど準備が必要と思いました。訓練に参加・ご協力頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。
長谷川先生ありがとうございました。次回は、DMAT調整本部(青森県庁)における活動をロジリーダー辻口先生にレポート頂きます。ご期待ください。