広報・インタビュー

北海道原子力防災訓練@北海道大学病院(by 井瀧先生)

前回、岩内協立病院での訓練の様子をお知らせしました。今回は、北海道大学病院にて同日に行われた原子力災害防災訓練につきまして、評価者参加の井瀧先生にレポート頂きます。井瀧先生、よろしくお願いします!

令和7年度北海道原子力防災訓練の評価者として北海道大学病院での医療訓練に参加しました

 今回の訓練では、複数傷病者を受け入れた岩内協会病院でトリアージを行った結果、重症で高度医療を必要とする傷病者1名が、循環動態等の安定化を確認した後に北海道大学病院に搬送されました(実際に北海道防災ヘリが岩内病院→岩内港埠頭へ陸送された模擬患者を積み込んだ体で離陸→丘珠空港着陸→救急車で患者模型を北海道大学病院へ搬送、という実搬送訓練を実施)。

搬送決定から到着するまでの時間で、受け入れ施設の養生、傷病者受け入れ時のブリーフィングを行い、傷病者を受け入れました。そのため、準備から受け入れ、診療はスムーズに行われていました。

受け入れ準備中

また、中核人材育成研修で学んだことを思い出しながら、お互いに確認しあう様子がうかがえました。通常と異なるメンバーで診療するため、確認は、医師・看護師・診療放射線技師・電力会社の放射線管理要員等の多職種間の情報共有につながります。

搬入直後

さらに、防護服でフル装備している場合、お互いの声が聞こえにくいため、放射性物質による汚染状況など、重要な情報を声にだして共有することが汚染拡大防止につながることを再確認していました。

治療および除染

中核人材育成研修、原子力災害医療派遣チーム研修を実施する私たちにとって、訓練評価は、研修成果の確認や研修方法のブラッシュアップにつなげていく機会となりました。

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