令和7年9月6日(土)に開催された「大規模地震時医療活動訓練」に、弘前大学病院DMATが参加しました。昨年の参加概要はコチラをご参照ください。訓練の概要について、当センターロジ花田主任にレポート頂きます。
この訓練は、内閣府主導で毎年実施されるものです。日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、南海トラフ巨大地震、首都直下地震など、大規模地震災害の発生が予想される都道府県が対象です。
今回は日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に焦点を当て、北海道、青森県、岩手県、宮城県の4道県で同時に行われ、日本全国からDMATが参集しました
青森県では、青森県東方沖でマグニチュード9.1の地震が発生し、むつ湾や太平洋沿岸に津波が押し寄せた想定で訓練が行われました

各都道府県から集まったDMAT、関係機関との密接な連携により、被災地での緊急治療や病院支援、医療搬送、原子力災害対応といった項目で、迅速な対応を目指しました(原子力災害訓練;原子力規制庁とのコラボは本訓練が初となりました)
弘前大学病院DMATは
「青森県DMAT調整本部(青森県庁)」「津軽・西北五医療圏DMAT活動拠点本部」「弘前大学医学部附属病院支援指揮所」
といった重要な拠点に分かれて活動しました。被災状況の調査や多数の負傷者の受け入れ、甚大な被害を受けた青森・下北・八戸・上十三地域の負傷者の医療搬送調整など、県内外のDMATと連携・協力しながら、青森県全体で効率的な災害対応を模索しました。

当日は、県内外のDMAT隊をはじめ、医療機関、消防、県警、陸上自衛隊など多くの方々が参加し、県内約20箇所で大規模な医療活動訓練が実施されました。
津軽・西北五医療圏DMAT活動拠点本部


弘前大学医学部附属病院支援指揮所


青森県DMAT調整本部


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多くの方のご協力のおかげで、実践的な訓練を実施することができました。ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。弘前大学病院DMATは、今後も実際の災害発生時に即座に行動できるよう、訓練を続けてまいります。
◆DMAT(Disaster Medical Assistance Team:ディーマット)とは
医師、看護師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チーム
◆DMAT活動拠点本部
当該医療圏のDMAT活動、被災状況調査、病院支援を指揮する。
◆病院支援指揮所
当該病院の被災状況調査や傷病者受け入れ等をDMATが支援する指揮所。
◆DMAT調整本部
県全体のDMAT活動、被災状況調査、活動拠点本部を指揮する。