令和7年11月4-5日の2日間、原子力災害医療中核人材技能維持研修(弘前大学放射線安全総合支援センター@弘前大学保健学研究科F棟)が実施されました。皆様弘前までお越し頂き誠にありがとうございました!
この「維持」研修は,原子力災害医療中核人材研修修了者の資格更新・技能維持が容易になるよう、令和6 年度より新設した研修で、基幹高度被ばく医療支援センター及び高度被ばく医療支援センターの 6 機関にて開催しています。
研修の特徴
知識・技能の維持・向上
- 被ばく医療は日常業務で遭遇することが非常に稀です。そのため、時間が経つにつれて知識や技能が失われる可能性があります。本研修では、定期的に知識・技能を再確認、再習得することで、常に高いレベルでの医療提供を可能にします。

実践的な対応能力の向上
- 複合災害や大規模災害による原子力発電所事故を想定し、机上シミュレーションだけでなく、被ばく医療施設を使用した患者受入れや除染処置などの実習も行います。これにより、 拠点病院の現場で被ばく傷病者への対応できる実践的な能力を養うことができます。




チーム医療における役割
- 本研修を受講することで、原子力災害拠点病院における医療チームの中心メンバーとして活躍するための知識・技能を習得できます。被ばく・汚染患者への対応において、自身の病院で何ができ、何を外部に依頼すべきかを判断する能力は、チーム医療において非常に重要です。








技能維持研修は、原子力災害における医療分野の知識と技能を維持・向上させる貴重な機会です。医師・看護師・放射線技師・ロジスティクスのみならず、医学生・研修医の皆さんにとっても、この研修は将来のキャリアの可能性を広げ、総合的な医療人としての成長を促す重要なステップとなるでしょう。受講をお待ちしております!
