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弘大で放射線の知識と影響学ぶ・米コロラド州立大の医師目指す学生ら12人【陸奥新報】

【メディア情報】陸奥新報(5月30日)にて5月29日弘前大学医学部附属病院にて行われたコロラド州立大学学生インターンシップ(弘前大学被ばく医療総合研究所IREM主催)の様子が掲載されました!

”連携協定で初のインターンシップ・VR実習や防護服体験

 弘前大学は今年度、大学間連携協定を締結している米国コロラド州立大学と医学に特化した学生インターンシッププログラムに取り組んでいる。同大のカリキュラムの一環で初めて実施。学生12人が25日から弘前大で実習や講義を受け、放射線の基礎知識や生物学的影響、放射線障害などを学んでいる。29日には同大医学部附属病院高度救命救急センターで、防護服の着脱手順や同大が開発したバーチャルリアリティー(VR)技術を利用した放射線測定を体験した。
 プログラムはコロラド州立大の授業科目(3単位付与)として実施。1期生には同大卒業後にメディカルスクールに入学し医師を目指す学生ら12人が選ばれた。履修学生は14日間の日程で、弘前大や福島県で緊急時における放射線や身体への影響などを包括的に学ぶほか、日本の歴史・文化に触れる。
 29日は、同大本町キャンパスで放射線測定器の使い方などについて座学を受けた後、同センターに移動。花田裕之センター長らの指導の下、防護服の着脱手順を学び、実践した。続いて、同大がスタートアップ企業と共同開発したVRの放射線測定トレーニングシステム「ナップ:RIサーベイ」を使い、立っている被験者の計測方法や汚染箇所の特定などについて習得した。
 プログラムを主導する弘前大被ばく医療総合研究所の三浦富智教授は「震災・津波・原子力災害という複合災害の支援活動を通じて得た経験や知見、生の声を届けたいという思いが実現した」と喜び、「多くの学生に日本の現状を知ってもらうためにも、プログラムの継続に向けて内容を改善していきたい」と力を込めた。
 学生たちは今後、福島県浪江町や東京電力福島第1原子力発電所の廃炉作業などを見学する。” (注:リンク・太字は当編集部)

稲葉智絵 記者

(陸奥新報社提供)
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