広報・インタビュー

令和6年度 青森県原子力災害医療実践研修@アスパム 開催報告

先日10月24日、アスパムにて令和6年度青森県原子力災害医療実践研修が開催されました。今回の受講者は自治体ほか様々な行政職員と医療関係者の皆様でしたご参加頂き誠にありがとうございました!

研修概要

青森県から委託を受け、

原子力災害時の医療活動に従事する医療従事者および行政職員を対象とした実践研修を実施しました

本研修は、原子力災害対策重点区域における医療対応能力の向上を目的としており、特に

避難退域時検査や安定ヨウ素剤配布に関する実践的な知識・技術の習得

に重点を置いています。

研修構成

研修は以下の2部構成で実施されました:

午前の部:安定ヨウ素剤等に関する研修

  • 会場:アスパム9階 津軽
  • 時間:9:30~12:30
  • 原子力災害時の救護と医療(伊藤先生)
  • 安定ヨウ素剤の概要および青森県の体制について(井瀧先生)
  • 実践的なロールプレイによる安定ヨウ素剤配布訓練
伊藤先生講義
井瀧先生講義
ロールプレイ:安定ヨウ素剤配布

午後の部:避難退域時検査および簡易除染研修

  • 会場:アスパム4階 十和田
  • 時間:13:30~17:30
  • 避難退域時検査と簡易除染の概要(辻口先生)
  • 避難退域時検査のレイアウト演習
  • 放射線測定器の実践的使用法(小山内先生)
  • 簡易除染の実地訓練
辻口先生講義
避難待機時レイアウト実習
小山内先生講義・実習
簡易除染訓練

特記事項

  • 事前学習として、eラーニング形式の基礎研修の受講が推奨されています
  • 感染対策として、会場の定期的な換気や手指消毒を実施
  • 実習時には必要に応じてマスク着用を求める場合があります

研修の意義

本研修は、原子力災害時における医療対応の要となる人材育成を目的としています。特に医学生・研修医の皆様にとって、将来的な災害医療への関与を見据えた重要な学習機会となりました。実践的な演習とロールプレイを通じて、理論知識の実地応用能力を養成する貴重な機会となっています。

修了認定

全課程修了者には修了証が発行されます。ただし、本実践研修は被ばく医療認定委員会による認定研修には該当しないことにご留意ください。

次回開催のご案内〜原子力災害医療実践研修(医療機関の対応)2025年2月18日@青森県立中央病院

次回開催のご案内

医療機関における原子力災害対応能力の向上を目指し、実践的な研修を開催いたします。

開催概要

  • 日時:令和7年2月18日(火)13:00~17:00
  • 会場:青森県立中央病院 訓練スペース I
  • 対象:原子力災害拠点病院及び原子力災害医療協力機関職員

プログラム内容

  • 講義:原子力災害医療体制の概要と医療機関対応
  • 実習1:汚染傷病者の除染
  • 実習2:被ばく/汚染傷病者の診療実習

参加要件

  • 募集人員:20名程度
  • 受講料:無料(事前登録制)
  • 申込期限:令和7年1月27日(月)

特記事項

  • eラーニング形式の基礎研修の事前受講を推奨
  • 修了証発行あり
  • 感染対策として会場換気・手指消毒を実施

申込方法

オンライン申込みフォーム(1月27日 23:45まで
https://forms.office.com/r/CaJyjk9j8

またはFAX・メールにて受付しております。

医療機関における原子力災害対応の実践力向上に向け、具体的な除染手順や診療対応について、実習を交えて学ぶ機会となっております。医療従事者の皆様のご参加をお待ちしております。

-広報・インタビュー
-